ローダンセさんの作品「風に乗せた想い」  詩(ポケモン擬人化の恋愛もの)

 

広い、広い草原の真ん中で

今日も私は 風の音を聴いている

草原を吹き抜けていく風は

優しく

心地よく

だけど、

なんだか寂しくて

時たま

あの人と一緒にいた頃を思い出させる

今はもう、何処かへ行ってしまった

あの人のことを想いながら

今日も私は 眠りにつくのだろう

腰を下ろし 空を見上げる

暗い、暗い夜空に浮かぶ三日月に

自分との思いを照らし合わせて

少し、胸が痛んだ


――風よ あの人のもとへ連れて行け、とは言わない


でも、せめて


―せめて この想いだけは・・・・


頬を伝う涙もそのままに

もう一度空を見上げる


――風よ、どうか 私の想いを あの人に届けて――